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肥大型心筋症(Hypertrophic Cardiomyopathy)

(閉塞性肥大型心筋症のイラストを入れる)


心筋症とは、「心筋そのものの異常により心臓の機能障害をきたす疾患群」を指します。その中でも肥大型心筋症は、高血圧や弁膜症といった明らかな原因がないにもかかわらず、心筋が異常に肥厚することを特徴とする疾患です。多くの場合、左心室の肥大として認められますが、症例によっては右心室にも及ぶことがあります。
本疾患は若年者から高齢者まで幅広い年齢層で発症し、無症状のまま経過するケースから、日常生活に支障をきたす症状を呈するケースまで、病態は多様です。


症状の出方には個人差がありますが、以下のような症状がみられることがあります。
・無症状(健診などで偶然発見されることも多い)
・労作時の息切れ
・胸痛(特に運動時)
・動悸、不整脈
・失神(運動時や興奮時に起こることがあります)
・突然死(頻度は高くありませんが、特に若年者では注意が必要です)
症状の有無にかかわらず、定期的な評価と適切な治療介入が重要です。


治療は、症状の程度や左室流出路狭窄の有無に応じて選択されます。まずは薬物療法やカテーテル治療が検討されますが、これらで十分な効果が得られない場合には外科的治療が適応となります。

■ 中隔心筋切除術(Septal Myectomy)
中隔心筋切除術は、「閉塞性肥大型心筋症」に対する根治的治療の一つであり、左室流出路を狭窄させている肥厚した心室中隔を外科的に切除する手術です。これにより血流の改善が得られ、症状の軽減や生活の質(QOL)の向上が期待されます。
本術式は高度な専門技術を要するため、国内でも施行可能な施設は限られていますが、当科では積極的に本手術に取り組んでおり、豊富な経験と安定した成績を有しています。個々の患者様の状態を詳細に評価したうえで、最適な治療法をご提案いたします。

肥大型心筋症
肥大型心筋症 心筋切除


当科では、循環器内科と連携したチーム医療のもと、診断から治療、術後フォローまで一貫した診療体制を整えています。最新の画像診断や評価法を活用し、安全かつ質の高い医療を提供しています。